Licht en schaduw

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【  2023年04月  】 更新履歴 

  04.29.  【 四銃士 】  18.決闘   さわりを読む▼
  04.29.  【 四銃士 】  17.馬賊登場   さわりを読む▼
  04.29.  【 四銃士 】  16.スケープゴート   さわりを読む▼
  04.29.  【 四銃士 】  15.メグレスの街   さわりを読む▼
  04.28.  【 四銃士 】  14.友達のこと   さわりを読む▼
  04.27.  【 四銃士 】  13.一緒に行こう   さわりを読む▼
  04.26.  【 四銃士 】  12.非情な掟   さわりを読む▼
  04.25.  【 四銃士 】  11.フェクター村   さわりを読む▼
  04.24.  【 四銃士 】  10.人魚姫の涙   さわりを読む▼
  04.23.  【 四銃士 】  9.休息   さわりを読む▼


18.決闘

四銃士

  人々は視線を落とし、黙って震えている。一人の族の男が腰のナイフを抜き、周囲を威嚇するように叫ぶ。「今度やったら全員ぶっ殺すぞ!」 その様子を見たクレイグが笑みを浮かべる。アレンが小声でクレイグに言う。「怒らせたらだめだよ」「様子見だ。あいつ相手なら大丈夫そうだな。あんなのただの鈍いデブじゃねえか」 ティムが周囲を見ながら言う。「もう、ひやひやしたよ」 大柄の男がリングに上がり、それを見たブラッド...全文を読む


17.馬賊登場

四銃士

  そして翌朝、5人が食堂にやってくる。豪華な食事がテーブルいっぱいに並べてある。席につきながらクレイグが言う。「えらく豪華な朝食だな」「きっとまだ諦めてないんだね……」 ティムがブラッドを横目で見ながら言う。ブラッドは静かに食べ始める。「だから私が代わりに出てやるってば」 ケイが女将に言うと、女将が笑顔で答える。「何言ってんだい。あんたたち聞いてないのかい? ブラッドは出てくれるんだよ?」 ティムと...全文を読む


16.スケープゴート

四銃士

  ブラッドは何事もなかったように脱衣所で荷物を棚に置いている。そこへ3人がバタバタと入ってくる。「あれはないよ!」 ティムが言う。続けてアレンも話し出す。「泊めてくれたのに聞きもしないなんて」 クレイグが荷物を置きながら、ブラッドに言う。「まあ、おまえらしいけどな。女将も見る目ないよな。よりによってこいつに頼み事って」「面倒事はごめんだ。聞いたところでどうせ断るなら聞くだけ無駄だろ」 ブラッドがそ...全文を読む


15.メグレスの街

四銃士

  草の上にひいた大きめのシートの上にアレンたちは腰を下ろす。そこへお茶を持った女たちが一人ずつの隣りに座り、お茶を手渡す。アレンはお茶を受け取る。「ありがとうございます。いただきます」 クレイグがお茶を飲み、隣りに座る女に話しかける。「美人に淹れてもらったお茶は別格だな。名前は?」「レナよ。あなたは口が上手いのね。それにたくましい」 レナはクレイグの腕にそっと触れる。「まあ、この中では一番だな」「...全文を読む


14.友達のこと

四銃士

  ケイは歩きながらアレンに話しかける。「いい奴だね」「え? あ、うん。いい子だった」「あんただよ」「え? 俺? そんなことないよ。感謝の気持ちっていうか……こんなことしかできないから」 そう言って、アレンはティムたちの元へ駆け寄る。「お待たせ! 行こうか」「次はメグレスの街だな」 ブラッドがそう言うと、アレンが思い出したように言う。「あ、ケイの馬どうしよう」「昨日は慌てて逃げてきたから馬忘れちゃった...全文を読む


13.一緒に行こう

四銃士

  翌朝、アレンたちはケイを連れてドゥーベの街に戻ってきていた。宿屋の部屋で4人が椅子やベッドに腰かけ話している。「事情はわかったけど、これからどうするつもりだ」 ブラッドがクレイグに言う。クレイグは皆に向かって言う。「それを一緒に考えてほしいんだよ。ほっとけねえだろ?」 ブラッドは腕を組みため息をつく。ティムが口を開く。「逃げたらもう追ってこないのかな」「そうだね。もし追ってくるならこの街に置いて...全文を読む


12.非情な掟

四銃士

  アレンはそっとケイに近づき声をかける。「あの、ありがとう」「いいよ、礼なんて。あいつらがやり過ぎなんだから。こっちこそごめん」 互いに軽く微笑み合う。そこへ解放されたティムたちが駆け寄ってくる。「アレーン! 大丈夫だった?」 ティムがそう言ってアレンの身体をチェックする。アレンが心配するティムを見て微笑みながら言う。「ありがとう。大丈夫だよ。ケイさんのおかげで」 クレイグが驚いてケイを見る。「え...全文を読む


11.フェクター村

四銃士

  馬車が止まり、男が馬車に近づいて4人に声をかける。「降りろ」 4人は周囲を見渡しながらゆっくりと馬車から降りる。フェクター村と書かれた標識があり、木造の家が立ち並んでいる。それぞれの家の窓には灯りが点いているが、外には村人の姿はない。男たちは4人を手荒く連行し、牢屋に入れる。「おい! どういうことだよ! 説明しろよ!」 クレイグが詰め寄るように言うが、男たちは何も答えず行ってしまう。4人は手首を縛ら...全文を読む


10.人魚姫の涙

四銃士

  それからしばらくして4人は滝の前まで来ていた。アレンは懐中電灯で洞窟の中を照らし、中の様子をうかがう。すると、大人が腰をかがめてやっと歩ける広さの穴が奥まで続いていることがわかった。それを確認した4人は、滝に濡れないように気をつけながら洞窟の中へと入っていくのだった。先頭をアレンが慎重に進む。しばらくしてクレイグが文句を言い出す。「せっま! これ大丈夫なのかよ!」「黙って進め。この体勢で喋るのきつ...全文を読む


9.休息

四銃士

  それからしばらく森を歩き続けた4人は、川辺に来ていた。夕暮れになり、辺りが薄暗くなってくる。4人は馬を近くの木に繋ぎ、夕食の準備を始める。焚火を囲むように座り雑談をしている。ティムがつぶやく。「ケイさん、きれいな人だったね」 クレイグがすかさず口をはさむ。「あのでっかい猪担いだ姿見たら興ざめするぞ」「そう? かっこいいじゃん」 ティムが言う。「どこがだ。あの女には近づかねえ方がいい。おまえなんかヒ...全文を読む

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