Licht en schaduw

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【  2023年05月  】 更新履歴 

  05.13.  【 四銃士 】  29.約束の地へ   さわりを読む▼
  05.13.  【 四銃士 】  28.ささやかな餞別   さわりを読む▼
  05.13.  【 四銃士 】  27.弔いの盃   さわりを読む▼
  05.11.  【 四銃士 】  26.シビルの秘薬   さわりを読む▼
  05.10.  【 四銃士 】  25.再会   さわりを読む▼
  05.10.  【 四銃士 】  24.馬賊再び   さわりを読む▼
  05.10.  【 四銃士 】  23.小さな少年   さわりを読む▼
  05.07.  【 四銃士 】  22.アリオト砂漠   さわりを読む▼
  05.07.  【 四銃士 】  21.口の悪い怪我人   さわりを読む▼
  05.02.  【 四銃士 】  20.親切の押し売り   さわりを読む▼


29.約束の地へ

四銃士

  男がケイにゆっくり近づきながら話しかける。「ほんとは怖いんだろ? ごめんなさいって言ってみろ。そしたら優しくしてやるぞ?」 ケイは鼻で笑って言う。「あんたこそ怖くてそれ以上近づけないんだろ? 死にたいなら来いよ」 男は勢いよくケイに襲いかかる。しかしケイが男のすねを蹴り、男は痛みで顔をしかめる。その隙にケイは男を背後から押さえつけ、手錠の鎖で男の首を絞めつける。男は苦しさで顔を歪ませ、声を絞り出...全文を読む


28.ささやかな餞別

四銃士

  そしてしばらくするとゲルからふらふらとクレイグが出てくる。アレンたちはクレイグに気づいて手招きする。クレイグは二人の元に来て椅子に腰かけて言う。「あー……飲み過ぎた」 クレイグは頭を抱えてテーブルに肘をつく。その様子を見てティムが言う。「絶対バカじゃん」「うるせえ」 クレイグが力なく言い返す。アレンはクレイグの前に野菜スープを置く。「はい。これなら食べられる? 無理しちゃだめだよ」「何もいらねえ……...全文を読む


27.弔いの盃

四銃士

  ゲルの中で3人はベッドに腰かけてゆっくりとくつろいでいた。しかし、アレンはどこか浮かない顔をしている。クレイグが声をかける。「何だよ。辛気臭え顔して」「ブラッドのことが気になるんでしょ?」 ティムが言う。アレンは頷いて言う。「うん。ほんとに大丈夫かなって」「考えても仕方ないだろ。あいつは言い出したら聞かねえ奴だ。もう気にすんな」 クレイグが言う。アレンが不満そうにしているのを見てティムが言う。「...全文を読む


26.シビルの秘薬

四銃士

  シビルは話を続ける。「私、アイリスに会ってきたの。可愛らしい子ね。あなたがここで無理したらあの子に会えなくなるし、あの子が泣くことにもなるわ。そのこともよく考えるべきね」 ブラッドが鋭い眼差しでシビルを見て言う。「ケイを見殺しにしろってことか?」「まあ、私はケイに思い入れがないからどっちでもいいわ。アイリスが目覚めて、話せるならそれでいい」「おまえみたいな冷たい奴、アイリスが目覚めても嫌われるだ...全文を読む


25.再会

四銃士

  ブラッドは藁の上に横たわり、じっと息を殺している。靴音が近くで止まり、高く積まれた藁の向こうからシビルが顔を覗かせる。「あら、ブラッドじゃない」 ブラッドは驚いて起き上がる。シビルはブラッドの口のテープを剝がしながら言う。「可哀想に、ひどい目にあって……」 やっと話せるようになったブラッドはシビルを急かすように言う。「何でこんなとこにいるのか知らないが、早くこれ解いてくれ」「今はゴロツキがうろつい...全文を読む


24.馬賊再び

四銃士

  ブラッドが静かにベッドで座っていると、階段を駆け上がる足音がして、勢いよくドアが開けられる。ブラッドが驚いて振り返ると、息を切らしたケイが険しい表情で部屋に入ってきた。「早かったな」 ケイはブラッドに駆け寄り、ブラッドを縄で縛り動けなくする。「おい! 何やってん――」「しっ! 黙って!」 ケイはそう言ってブラッドの口をガムテープで塞いだ。ブラッドは縄から逃れようともがくが、きつく縛られていてほどけ...全文を読む


23.小さな少年

四銃士

  ティムが馬から降りて近づくと、うつ伏せで倒れていたのは小さな少年だった。ティムは少年を抱き上げ、声をかける。「大丈夫? しっかり!」 しかし、少年の意識は朦朧としている。そこへアレンとクレイグが駆け寄ってくる。「アレン診てあげて」 ティムが言い、アレンが少年の様子を見る。「体に傷もないし、脱水じゃないかな」 アレンは少年を抱えて馬に乗り、少年を木陰まで運ぶ。アレンが濡らしたタオルで少年の体を冷や...全文を読む


22.アリオト砂漠

四銃士

  3人はアリオト砂漠を駆けている。周囲は植物がほとんどなく、砂地が広がり時折大きな岩がある。ティムがアレンに聞く。「ずーっと同じ景色だけどあってる? わかんなくなりそう」「大丈夫。あってるよ」 クレイグがアレンに言う。「なあ、もうだいぶ走りっぱなしだし休憩しようぜ」「そうだね」 3人は大きな岩のそばに腰かけて休憩する。クレイグが鞄からサンドイッチを出し、二人に渡しながら言う。「これ、レナからだ」 テ...全文を読む


21.口の悪い怪我人

四銃士

  争う女たちを見てティムが手を二回叩いて話し出す。「はいはーい! ケンカしない。順番ね。君はご飯担当。君はスープね」 そう言いながら、女たち一人ずつに料理を一つずつ渡していく。女たちは笑顔で受け取る。「はい。これでみんな平等でしょ? みんなで仲良く面倒みてあげて。よろしく」「はーい!」 女たちは皆、笑顔で返事をする。「おい、ティム――」 ブラッドが話そうとするのを遮って、ティムが言う。「ブラッドには...全文を読む


20.親切の押し売り

四銃士

  アレンが慌ててブラッドの様子をみると、包帯に血が滲んできていた。「無理したらだめだって。傷口がまた開いちゃうから」 アレンはブラッドの腕をつかみベッドに運ぼうとするが、ブラッドはその手を払って言う。「触るな! 明日、出発しないなら俺が行く。地図を渡せ」 ティムが心配そうに言う。「ろくに歩けないし、立てないのに行けるわけないじゃん」 ブラッドはアレンを見て言う。「どうする」「わかった。行くよ」「じ...全文を読む

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