Licht en schaduw

Diary

『シン・ウルトラマン』への批判の批判について

「シン・ウルトラマン」の作品の中でセクハラ描写があったとTwitter内で話題になっているが、こういうとき必ず出てくるのは「フィクションだからいいじゃん」という人。果たしてフィクションだからってほんとに何してもいいのだろうか?
残酷な事件や物語を題材にしている作品はそれを描くことで何か他の大切なメッセージを伝えるためにあえて表現している。
しかし、長澤まさみが劇中で尻を叩くことに何のメッセージが込められているというのか。
そのシーンが丸々カットもしくは演出変更されてもストーリーに何の支障もないなら、無駄な演出ということになる。
監督や脚本家、制作スタッフに聞いてみたいものだ。尻を叩かせることに何の意味があるのか。その場面で尻を叩かなければその後のストーリにどのような影響があるのか。

私はこの作品を見ていないので詳しいことはわからないが、Twitter内の感想を見る限り、見たいとは思わない。
作品擁護側に「作品を純粋に楽しみたいのに、ごちゃごちゃ言うなよ」という声がある。
世の中への悪影響を少しも考えないのは驚きである。
だったら今後、お前が不愉快な作品が世に流れようとも「フィクション」であったら絶対に文句を言うなよ。作品を純粋に楽しみたい人々のために。
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~ Comment ~


映画は目に見えない多くの裏方さんの努力に支えられている

う~ん…円谷プロの元スタッフとして言わせてもらえれば、物語の本筋から外れた様な批判は遠慮してもらいたい><
ドラマの筋書きには、女性に暴力を揮うシーンもあれば、朝鮮人を罵倒して差別するシーン、残虐な拷問シーンもあります。
ワンシーンを捉えて批判されると、物語で訴えるべき重要な主題が失われ、一生懸命制作しているスタッフの努力が無駄になります。
鑑賞者は表面的な俳優・女優さんの顔や演技に囚われず、作品を作る為に一生懸命汗水流してがんばっている裏方さんの事を考えて欲しい。
一見、無意味に見えるシーンも前後には繋がりや間合いがあり、惨たらしいシーンも観客の心に突き刺さる様にする監督の采配です。
映画とは、オーケストラの如く異なる音色や特質を持つ様々な楽器が、指揮者(監督)のタクトの下に一つの音色を奏でる総合芸術です。
#151[2022/05/20 16:06]  sado jo  URL  [Edit]

Re: sado joさん

コメントありがとうございます。
『本筋から外れた批判』とはどういう事でしょう?ストーリー展開上、不必要なシーンだったということですか?私は制作者に聞いたわけではないので、そのシーンの表現を不必要とは決めつけていないつもりです。ただ、どういうことを表現したかったのかがわからないので知りたいのです。
『表面的な演技に囚われず』と言われましたが、鑑賞者には裏方がどのような仕事をされているかはわからないので無茶なことかもしれません。もちろんsadoさんの言いたいことはわかります。しかし裏事情を見れない以上、それも想像の枠を出ません。

ネット上の意見には「セクハラ的描写が邪魔になってストーリーに集中できない」「気持ち悪くなって見ていられず途中退室した」「ウルトラマンは子供が好きだけどこんなシーンがあるなら見せたくない」など数々あります。
仮に本筋には直接関係が無くても不快に思う人はいますし、そのせいでせっかく制作した作品が見てもらえないのです。これは制作側としては大問題ではないでしょうか。だからこそ次回作のためにも世論をしっかり受け止めて、次に繋げる必要があると思います。
#152[2022/05/21 03:17]  Geel  URL  [Edit]

こもっとも

円谷プロの現役時代に「ウルトラセブン」と言う特撮番組でこういう事がありました。
怪獣を怖れてビビッて逃げてしまう臆病な隊員に、隊長が平手打ちして制するシーンが出てきた。
すると視聴者の親御さんから「子供に軍国教育をするな!」と言う批判が殺到しました。
当時は戦中派の親が多く、自分達が生きた軍国主義時代を思い出して嫌悪感を催したのでしょう。
監督は「そこじゃないんだけどな~…子供達に、どんな事があっても挫けないで勇気を出せ!って伝えたかったんだ」と言ってました。
まぁ、批判するのは観客の自由ですが全体像を観て「作品を通して観客に何を伝えたいのか?」に注目して欲しいとは思います。
ただ、映画を観るのに「枝葉末節までこだわりたい」と言う方もいるでしょうから、制作側としては文句を言えませんけどね(笑)
#153[2022/05/23 13:50]  sado jo  URL  [Edit]

ちょっと離れ業な気が…

ブログを読ませて戴いて、実際に作品をご覧になっていないのであれば、批評として成り立ちにくいのでは…と思いました(かなりの離れ業のような気が…)

ご自分の眼でご覧になっての批評でないと、説得力があまり無いように感じます。その問題(とされている)シーンに何か意味があるのか、或いは必要なのかそうでないのか、その辺は観てみないことには分からないのではないでしょうか…。自分だったら観ていない作品の批評はちょっとできません。

感じたことを書かせて戴きました。
(私も「シン・ウルトラマン」は観ていません)






#154[2022/05/23 19:54]  リンリン  URL  [Edit]

Re: リンリンさん

コメントありがとうございます。

>実際に作品をご覧になっていないのであれば、批評として成り立ちにくいのでは

とのことですが、私が今回書いた批判は、作品を見ていなくても言えるレベルの批判です。それを説得力がないと思うのは自由ですが、私は説得するつもりは初めからありません。
それから私がそのシーンを「必要ないもの」と決めつけてはいないのはご理解いただけているでしょうか。
仮にストーリーに関係のないシーンでそういうシーンを「面白いから」「セクシー要素として」などという理由で入れているのだとしたら、そういう感性の人が作った作品は見たくないのです。
だから「そういうシーンがある」という話を聞いて、そのシーンを入れた理由を知ってから見るか決めたいと思うのはそんなにおかしなことでしょうか。
でも、おそらくたくさんの人が最後まで見ても「あのシーンが残念」というコメントが多かったので、最後まで見たところで必要性がわからないのだと思います。でも、その人たちの意見を鵜呑みにするのはよくないので「どういう意図があったのでしょう?」と疑問視したのです。
ちなみにこの記事は「作品への批判」というよりは、作品批判をする人を批判する「作品擁護側の人への批判」ですので、変なことを言ってるかどうかは作品を見なくても言えますよ。ただ、あなたは作品を見てからでないと批判できないのであれば、する必要はないと思います。
#155[2022/05/24 00:18]  Geel  URL  [Edit]














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